誘拐犯は…神様だったのです!






――――――…
――――…



「………ん」



太陽が空高く登ってからしばらくの時間が立ちすっかり外は夕焼けに染まった頃―――



部屋をオレンジ色で包む光に誘われる様に私は重たまぶたを薄く開けた


「……ぅ」


ぼんやりとした視界で天井を見つめ、意識がボォーとする


「…………」


身体に感じる感触から自分がベッドの上にいることは分かる


わたし、いつの間にベッドに入ったんだっけ



全くもって覚えのないことに、目を擦りながら身体を起こすと―…


「…え?」


私の視界には見たこともない景色が広がった




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