誘拐犯は…神様だったのです!
「恥ずかしがらなくても大丈夫ですよ、今うつむいた時に見えてしまいました。これは、決定ですね」
「…え?」
トントンとツヴァイさんは自分の首筋を叩きそれには私の顔はカァと赤くなる
つ、ツヴァイさんって目敏い…
「…う」
そう、ツヴァイさんが言うのは言わばキスマーク
紫音さんは私を抱くたびに、数個キスマークをつけそれは日を追うごとに増えていく一方
つけないで!と言っても口を塞がれて終わりだ
なんか、紫音さんってば抵抗すればするほどエスカレートしていくから…身体が持たないよ
「しかし、紫音様ってば私に何の報告もないだなんて、寂しですね」
「………」
「ですが、これで凜様は偽装ではなく本物の花嫁になれたってことですか」
「……あ」
うんうん、と嬉しそうに固まるツヴァイさんを横に私は重要なことを思いだす
そうだ!私は偽装で紫音さんの花嫁になったんだよ!
おばあちゃんのネックレスで大事な物を開けたら人間界に返してくれると言う約束で
けれど、今は…お互いに好きだと言って…恥ずかしいけれど、結ばれた
あれ…これって、どうなるの?
そうだよ、どうするわけ?
紫音さんと結ばれたことで頭がいっぱいだったし、そんなことを話す余裕なんてなく
今にいたるけど…
紫音さんはこのことについて、どう思ってるの?
これって…聞くべきだよね?だって、こんなあやふやは良くないし…
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