誘拐犯は…神様だったのです!



「あの、ツヴァイさん?」


「あ、はい。なんでしょうか?」


ニコニコするツヴァイさんを見る


「紫音さんは、まだ屋敷にいますか?」


どうせなら、今すぐに聞こう。


「え?あ、はい、多分。出掛けてはないと思いますよ」


「そう、ですか…」


そうか、良かった。夜まで待てないし…待ってもまた事に運ばれて話しが出来なそうだから



そんな事を思っていると、ドアをノックする音が響きツヴァイさんがドアを開けると


そこには親衛隊の方がいた…


「……?」

珍しい…親衛隊の方がここに来るなんて…どうかしたのかな?


そんな疑問を浮かべると、ツヴァイさんは少し驚いた顔をするとチラリと私をみてすぐにまた親衛隊をみる


「…え?」


「わかりました。では、少々お待ち下さいとお伝えお願い出来ますか」


「はい…承知しました」


ガチャとドアをしめ、ツヴァイさんは私に近寄る


「ツヴァイさん?…何かあったんですか?」


「あ、はい。実は…海鈴様がおみえになりまして…」


「…え?」


海鈴様って…グレンさん??


「それで、紫音様をお呼びしようとしたら、本日は凜様にご用意があるみたいで」


「………あ」


「御通ししても、宜しいですか?」



まさか、本当に会いにきてくれたの?


< 472 / 616 >

この作品をシェア

pagetop