誘拐犯は…神様だったのです!



まさか、本当に会いに?う、嬉しい…!


グレンさんと話したいことは沢山あるんだもん


「も、もちろんです!」


「そうですか、ところで「あの、表にいるんですか?」」


「え?あ、あぁ海鈴様ですか?はい、今は表で待ってもらってますよ」


「そうですか、じゃあ…私、迎えに行きます」



早くグレンさんに会いたいし、なにより私に会いに来てくれてるんだもん



ガタンと椅子から立ち上がり、部屋を出て行こうとするとツヴァイさんはポカンとした顔で私の名前を呼ぶが


それを無視して、私は屋敷の表玄関に急いで向かった――…






























――――――……
――――…




「あれ、グレンさんってば…どこだろう…」


数分後、グレンさん迎えに表玄関に行ったのだけどそこにグレンさんはいなかった


お、おかしいな…表玄関はここのはずなのに…


まさか、行き違いになったとか?


周りをキョロキョロと見渡し、グレンさんを見つけようとするけれど



やはりどこにもいない…


「…グレンさん…」


まさか、帰ったの?グレンさんってばそんなせっかちな性格じゃなかったのに…


「…はぁっ」


せっかく、ちゃんと話しが出来ると思ったのに…グレンさんってば


一気に嬉しくあがっていた気分が下がり、肩をおろしため息をはくと



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