誘拐犯は…神様だったのです!
「はは、照れてる」
「だ、だって…」
「凜のそうやってすぐに顔を赤くするところ、やっぱりいいね」
「……う」
「あ、ところでさ。凜はどうしてここに?親衛隊に案内するから待っててくれって言われて待ってた所なんだけど」
「へ?あ、あぁ…それは、その…グレン…じゃなくて海鈴さんを迎えに…」
「え?凜が直接?」
「は、はい…その、来てくれたのが嬉しく…て…つい」
「…………」
声が小さくなりながら、そう言うと私をポカンとみつめ、海鈴さんは嬉しそうに私を引き寄せ抱きしめる
「きゃ…ちょ、グレン…か、海鈴さん!」
「はは、そうか。そんな僕の方が嬉しくなるような台詞…狡いな」
相変わらず背の高い海鈴さんに抱かれ、引き離すことも出来ない
「あ、あの…か、海鈴さん、見られてますからっ」
門番の親衛隊の痛いような、少し冷たい視線
さ、さすがにまずいよ!私は紫音さんの花嫁だから、こんな場面まるで浮気じゃん
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