誘拐犯は…神様だったのです!
「……ぇ」
「…キスマーク付けすぎ…」
「あ…っ」
「最近、あまり寝てないんじゃない?」
「……う」
「そんなに無理をするのは紫音が好きだから?偽装でも?…だから、紫音に抱かれるのかい?もしそれが、ただの欲求の捌け口でも?」
首筋や肩にある赤い印を一つ一つ触っていき
紫音さんとは違う触り方に、身体がビクッと反応すると……
「海鈴様、お待たせしました。客間にご案内致しますよ」
「……?」
「……………」
……あ
突然、背後から聞こえるツヴァイさんの声が耳をかすめ急いで振り向くと
そこには、ツヴァイさんと紫音さん、そしてトールさんの姿があった
い、いつの間に来たの?
もしかして、今の聞かれていた?
ドキドキからドクンと鼓動が変わり、3人を見つめていると海鈴さんは私から距離を取りニコリと笑う
「…あぁ、そう。ありがとう」
「いえ、ではこちらへ」
「あぁ」
海鈴さんはうなずき、視線を私から紫音さんにうつすと紫音さんはいつものポーカーフェイスで彼を見る
・