誘拐犯は…神様だったのです!
「え…あれ?」
こ、ここ、どこ?
右や左を見渡しても、私の部屋じゃない。
その証拠に、何畳なるんだって思うほど広い部屋に見られない洋風の家具
そして白いカーテンで閉ざされている壁一面に広がる窓を呆然と眺めていると、ある記憶が蘇ってくる
「……」
そ、そうだ…記憶にあるのは、夜…怪しい彼らに出会いネックレスの話をしていたら、花嫁になれとかなんか言われて
それから、それから無理矢理キスをされて…
私は意識がなくなったんだ
「……っ!」
思い出すと顔が熱くなり、無意識に唇を手で擦ると、私はある事が頭に浮かんだ
そ、そうだ…!
バッと慌てて身体を見ると、嬉しいことに服はあの時のままで、不思議なことに首にはネックレスがさがっている
「う…そ」
奪われたと思っていたのに…
よ、良かった……
ホッと安心してしまい、綺麗な輝きを放ちながら存在するネックレスをギュと握り
私はもう一回、周りを見渡す
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