誘拐犯は…神様だったのです!
な、な、なんなのっ?
紫音さんってば…
く、唇に…き、キスを…しかも、何回も!皆がいる前で!
「あ…あのっ…海鈴さんっ」
顔を赤くしながら、海鈴さんを見ると少し切なそうに苦笑いを浮かべてる
「…う」
ツヴァイさんもツヴァイさんで海鈴さん同様に苦笑い
は、恥ずかし過ぎる…穴があったら入りたい気分だ
「あ、あの…その、お、お見苦しいものを…その、すみま、せん」
「…いや、全く…紫音ってば嫉妬深いんだからな…この前といい、あんなクールじゃない姿…見れて貴重だよ」
肩をあげ、恥ずかしがる私への気遣いなのだろうか
苦笑いじゃなく、笑顔を浮かべる海鈴さんに悪い気がしてならない
まったく………
本当に焼きもち妬きなんだから…
う、嬉しくなくないわけじゃないけど…
「えっ…と、とにかく…ごめんなさい…あ、じゃあ…案内しますね。ツヴァイさん、海鈴さんのぶんも何か飲み物お願いします」
「はい、かしこまりました」
「じゃあ、行きましょう…」
「…あぁ、ありがとう」
そんな会話を交わし、私は海鈴さんと客間にむかった
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