誘拐犯は…神様だったのです!









――――――…
――――…




「な、なんですって!?夜まで帰らない!?」



「は、はい…」

「………」


数分後、お母様に連れられ紫音さんの仕事部屋に来たけれど


そこにいたのは、ツヴァイさんだけで肝心の紫音さんはいなかった


ツヴァイさんいわく、夜まで帰って来ないらしくそれを聞いたお母様はため息をはいた



「全く…タイミングが悪いのはまさにこうゆうことね、凜さん」


「あ、は、はい…」


そうか、夜まで帰ってこないんだ。勇気だして来たけれど、少しだけホッとするとツヴァイさんは不思議そうに首を傾げる



「あの、ところで、モノ様?話しを割るようですが、いつご帰宅をなさったのですか?」



「え?あぁ、今朝よ」


「朝ですか?そうですか、知らなかったとは言えお迎えを怠り申し訳ありません」


「あら、いいのよ。いきなり帰ってきて、そのまま誰にも言わずに凜さんの所に行って今にいたるから。気にしないでちょうだい」


「なるほど、そうでしたか」



笑顔を振りまくと、お母様はため息をはいて顎をさわる




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