誘拐犯は…神様だったのです!




「でも、そんなことより…本人がいないなら仕方がないわね」


「…あ…はい…」


「あ、でも、もしかしたら早く帰って来るかもしれないから、この部屋にいたら?ね、大丈夫よね?ツヴァイ」



「え?ここにですか?…それは、問題はありませんが」


「そう、良かったわ」


「…………」


「じゃあ、凜さん、ツヴァイと今日はこの部屋にいてちょうだいね。上手くいくこと願いっているわ」


「はい、ありがとうございます…」


モノ様に頭を下げると、お母様はニコニコと笑う


「いいのよ。私は凜さんの味方だもの」


「…お母様」

「じゃあ、ツヴァイ、凜さんを頼むわね。あ、そうだ。それと何か冷やすものを凜さんにあげてね」


「へ?」


「じゃあ凜さん、頑張ってね!」


「…は…はい」


そうお互いにガッツポーズをするとお母様は部屋を出て行ってしまった



「………ふう」


お母様、本当に素敵な人なんだから


お母様が後押ししてくれたんだから、きちんと紫音さんが来たら話さないとね



そんな事を考えていると…近くにいたツヴァイさんは微笑みながら近づいてくる



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