誘拐犯は…神様だったのです!
真実
――――――…
―――…
「え…紫音様が、そのような事を?」
「……はい」
数時間後、ツヴァイさんが出ていきすぐに冷やす物と軽い食事を持って来てくれて
目を冷やしながら、朝食を取り落ち着いた頃に私はツヴァイさんに紫音さんとの一部始終を話した
それをただ黙った聞いてくれたツヴァイさんは全てを聞き終わると何かを考えるように腕を組み私を見つめる
「全く、紫音様は」
「……?」
「まだ、あの事を引きずってらっしゃるのか…」
「え、なにか言いました?」
ボソボソと呟くツヴァイさん
「え?あ、いえ。それよりも…紫音様は感情や何を考えているか分からない事が多いですが、今回も何がしたいんでしょうか」
「………はい」
「やはり、こうなる前に二人が上手くいった時点できちんと私達で話をしておけば良かったですね」
後悔したようにため息をはき、視線を床に落とす
「………?」
「実は、もともと凜様は偽装花嫁としてここに来たので、両思いになった事を知った時に偽装ではなく、本物の花嫁として迎えることを考えていたんです」
「…………あ」
「ですが、ここ最近は色々なことがあったので、後でいいやと言う安易な考えで、事を保留にしていました」
そう言うと、落としていた視線を私にむける
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