誘拐犯は…神様だったのです！

過去を思い出してしまい、胸が痛くなると


ツヴァイさんはニコリと笑う



「凜様」

「………はい」

「多分、凜様も紫音様にキツイことを言われ辛いかもしれませんが、どうか紫音様と向き合ってください」


「…………」


「凜様なら、紫音様の本当の姿も受け入れてくれると私は信じています」


「………」



そう言い、ツヴァイさんは深々と頭をさげる


「あ、ちょっ…ツヴァイさんっ」



そんな、頭を下げられても！


「あ、あの…頭を上げてください」


「ですが………」


「大丈夫です。もともと向き合うために、ここに来たんですから」


「…………凜様」


「あーと…なんて言うか…紫音さんともしかしたら上手く話せないかもしれない、また拒否されてしまうかもしれない」


「………」


「で、でも…ここままは良くないってお母様に言われて気付きました。だから、ちゃんと話します。ですから、そんな頭を下げないで下さい」


ツヴァイさんにお願いさせると、私は自然と断れない。だって、それは沢山お世話になって


私はツヴァイさんのことも好きだから


「…わたし…がんばります」



そうツヴァイさんに言うと、彼はホッとしたのか頭をあげ微笑む



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