誘拐犯は…神様だったのです!
――――――……
―――…
「……………」
「………」
凜が海鈴に誘拐された一部始終を遠くである二人の男が見つめていた
「…あーあ…海鈴様、強引だな」
「………」
「つか、花嫁を連れ去るとか人間界のドラマってやつみたいだな」
面白そうに笑い壁に寄りかかると、もう一人の男は壁に寄りかかる男をみる
「あぁ、だが、このままここにいても、状況は変わらない」
「そうだな、オーディンの言う通りだ」
この時、オーディンは目の前にいるトールに全てを話していた
「どうするよ、一応…俺達は凜様の従者だから追い掛けるか?海鈴様ならなんなく入れてくれるだろうし」
「…………あぁ」
風神はトールの言葉に頷き、それをみたトールはニヤリと笑う
「あぁ…か、しかし…お前変わったな。以前なら"花嫁を排除出来たんだからそれでいい"とか言いそうなのにな」
「………そうかもしれないな」
「かもじゃなくて、そうだよ」
「…うるさい、トール」
「あーはいはい、悪かったよ。まぁ、それより…早く行くか」
「…あぁ」
お互いそう頷き、歩き出そうとすると…
「風神、雷神」
「「………??」」
その脚はある人物によって止められてしまった―――…
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