誘拐犯は…神様だったのです!
「そ、そんなことないですよ…」
「そう…ですか?でも…「沙優」」
「…え?」
「そんなことないって言っている。気にしないほうがいい」
「…でも」
「それより、早く海鈴の所に行くぞ。時間がないんだ」
扇李様はそう言うと、肩から手を離して歩いて行ってしまう
そんな背中をみていると、彼女は突然私の手を握る
「あ、あの…」
「え?」
「あの…同じ人間同士…仲良くして下さい」
「…………え」
「紫音さんの花嫁なんですよね?」
「あ……は、い」
「良かった。私…女性の友達が天界にいなくて寂しかったんです。だから会えて良かった」
「………」
「また、お話ししてくださいね」
「………」
最後にニコリと、まるで花が咲いたように笑うとお腹に手をそえ彼女は頭をさげ扇李様をおうように駆け寄ると
当たり前のように彼の手は頭を触りそのまま肩に移動する