誘拐犯は…神様だったのです!
「そうか…なら、僕の花嫁になる気にはなれない?」
「………え」
「僕は凜が好きだから…」
「……海鈴さん…え……と、わたしは…」
「…………」
私は…勿論、海鈴さんのこと好きだけど
そうゆう好きじゃなくて…
「…その」
なんて言おうか、そう悩んでいると海鈴さんはクスリと笑いネックレスを服の中にしまう
「なんて…冗談だよ。凜にその気がないのはわかってる。最後に少しからかっただけだよ」
「え?…あ…もう、海鈴さんってば」
「ごめん、凜をからかうのは好きだから」
「…………」
「あー…と、それでなんだろうな……いつ…帰ろうと思ってるんだい?」
「はい、考えたんですけど…考えが変わらないうちにと思って…明日にしたいんです」
「わかった。明日、僕が人間界に送るよ…それで、しばらく僕も人間界にいるから」
「…はい、ありがとうございます」
「いいよ。凜のためだから」
「………」
海鈴さんってば。本当に、ありがとう…
「あ、じゃあ…私は…準備とか済ませたいので行きますね」
「あぁ」
「明日は、よろしくお願いいたします」
そう言い頭をさげると海鈴さんはうなずき
それを見た私は、静かに部屋を出て自分の部屋に戻った―――…
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