誘拐犯は…神様だったのです!
「では…まず初めに私達の存在についてですが初めに説明した通り私達は人間ではなく神です」
「………」
「凜様は疑っているみたいですが、翼の生えた彼ら…あれが証拠です」
「…う」
「そのことに関しては、もう信じて貰えたでしょうか?」
それは…信じたくはない。だけど、あれを見てしまったら信じざるをえない
だって、人間に翼なんてあり得ないもの
神様だから、なんて思えばあれはあれで納得できる
だから、正直…わたしは彼らが神様だと言うことを信じ初めている
そう考え、ツヴァイさんに向かって頷くと彼は満足したように言葉を続ける
「良かったです。それを信じてもらえないと話が見えなくなってしまいますので」
「…はい」
「それでは、説明に戻りますが凜様が見た彼らも神です。鷹のトビ族の血筋を引いた親衛隊なのです」
「…トビ?」
トビって…そらを飛んでる鳥だよね?
言われてみればあの翼…鷹に似ていた気がする
ん?でも…
「あの、神様なのにトビなんですか?」
「はい、神はみな様々な動物の血を引いています」
え!そ、それ…ほ、本当に?
「じゃあ、ツヴァイさんも…彼らのように動物の血を引いてるんですか?」
少し疑うような気持ちで聞くと、ツヴァイさんは頷く
「はい、私は鷹の中のクマタカ族の血を引いています」
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