誘拐犯は…神様だったのです!



クマタカ…?


「彼らみたいに、翼も生えるんですか?」


ツヴァイさんの背中には翼は見えないけど…


「はい、ですが…屋敷内であの姿になることは禁止されているのです。あ、ちなみに補足ですが翼を生やすことだけでなく完全に姿を動物にかえることも可能です」


「………」


「まぁ、だいたい我々の世界の神達は完全に姿を変えることはほとんどありませんが」


肩を軽くあげ説明する


「そうなんですか、なるほど…あ、じゃあ…あの人は何の血を引いてるんですか?」


「あの人?あぁ、紫音様のことですか?」


「…はい」


私の言葉に少し考えるような視線を反らし、数秒後再び私をみる


「紫音様は鴉天狗(からすてんぐ)の血を引く鴉族です。この世界でもっと美しく名誉ある黒い翼を持っています」


「鴉天狗…?」


鴉天狗って…天狗に黒い翼の生えた…あれ?確かあれって…


「伝説上の生物では?」


どこかの町でそうゆう石像をみた覚えがある




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