誘拐犯は…神様だったのです!
口付け…?
「………はっ!」
慌てて唇を押さえると、彼にキスをされたことを思いだす
でも、待ってよ…あれって…
「あれは、あの人が無理矢理したんですよ?ツヴァイさんも見ていましたよね!?」
勝手にしたくせに、あれが契約になるの?同意なんてしてない
必死でそう言うも、ツヴァイさんはニコリと笑う
「そうでしょうか?私には同意のもとに見えましたが?」
「……え」
そ、そんなバカな…絶対にわざとだ…
「同意なんかしてません!と、とにかく…家に帰してくれませんか?」
「それは無理です。もし花嫁にも関わらず帰ってしまうと我々への反逆ととらえどうなるかわかりませんが」
「……なっ」
も、もしかして…わたし脅されてる?
「それに、神の存在を詳しく知ってしまいましたし…戻る前に捕まえますよ」
「………そんな」
あぁ…これも彼らの作戦だったのかもしれない
紅茶を出されて、あんなことがあったから
ただの興味本意で聞いた私はバカだ…
冷静になれなかった自分に後悔してしまいため息をはくとポンッとツヴァイさんが肩を叩く
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