誘拐犯は…神様だったのです!
あり得ない、あり得ない
たったそれだけの理由で?勝手に?
ついイラッとしてしまい、軽くツヴァイさんを睨むと彼は苦笑いをする
「そんな睨まないで下さい」
「…………」
「仕方がなかったことなのです」
「…だからって」
「わかっています。凜様が言いたいことは。ですから、永久的に花嫁でいろとは言いません」
「…え?」
そうなの?
「じゃあ、いったいいつまで?」
「それは、凜様次第です」
「私次第?」
「はい。紫音様の花嫁として暫く私達以外に嘘をついて貰うこと、そして鍵を使い時期がくるまで部屋を開けることです」
「これも契約ですよ?私が言うことを実行してくだされば、必ず人間界に帰すと約束します。これは私だけでなく、紫音様もそう言っています」
それじゃあ…私が花嫁としてこの世界の人達に嘘を付いて
その部屋を開けていれば、帰れるの?
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