誘拐犯は…神様だったのです!
第2章
偽造花嫁
―――――…
―――…
「凜様、それとてもお似合いですよ」
「そ…そうですか…?」
昨日の契約から一夜あけた翌日、私は朝食を取るなりツヴァイさんに連れられて屋敷内にある衣装部屋にいた
「はい、我々の世界の服は少し着にくいかもしれませんが…基本は和服がベースなので親しみやすいかと思います」
そう言われ、着させられた服を見下ろす
ツヴァイさんいわく、この世界は基本和服をベースにした服が主流らしい
そのため、私がきている服は女の子らしい色の巫女さんの服をアレンジした服
王の花嫁の指定服らしく…なぜだか胸元が少し開いていて靴はヒール
人間の世界にいたらコスプレにしか見えない服だけど
やはり女の子で、こうゆう服を着るのは夢だった
だから…つい、全身鏡で正面や後ろを見ているとクスッと笑い声がする
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