誘拐犯は…神様だったのです!
「気に入っていただけたみたいですね」
「え?」
「いえ、なんだか嬉しそうなので」
「……あ…あー」
う、嬉しいと言うか…まぁ、可愛い服を着れて嬉しいんだけど
はっきり言われると恥ずかしくて
つい、黙り込むとツヴァイさんは散らばった服を片付けながら笑っている
「…………う」
そんな彼をみながら、私は赤くなりそうな顔を押さえて息をはきながら窓から外を眺める
「…………」
昨日の今日でまだ見慣れない景色に…昨日、契約を結んでからの会話を思いだす
『では、契約成立です』
『…はい』
昨日、そう言われ偽造花嫁の契約をしてから私はこの世界について更に深く説明を受けた
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