誘拐犯は…神様だったのです!



話し方や仕草、どれをとっても丁寧で気品があるし


見た目だって、素敵…


あの紫音さんもそうだけど、神様は美形が多いのかな?


「……なんて」


そんなことどうでもいいか


格好いい人は女の子なら嫌いなんて人は少ないと思うけど


偽造の花嫁だし、利用されるだけだし


戻るためにも情が移らないように彼のことは考えないようにしよう


そんなことを思いながら外を眺めていると、ふとある疑問が浮かぶ



「………」


そう言えば…花嫁って特別なにをすればいいんだろう


他の神様たちにバレないようにと、鍵を使って部屋を開けるとは聞いたけど



他に詳しい説明はうけてない。偽造だから、そこまで凄いことは要求はされないだろうけど…


「…うーん」


ま、まぁ…考えても仕方がないか


どうしても気になったらツヴァイさんに聞いてみればいいし


「………」


そう、前向きに考えようと自分に言い聞かせているとツヴァイさんが迎えに来てくれて


そのまま彼に連れられ宮殿を後にした




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