恋と上司の甘い相関関係
「……ほら、何か聞こえない?」


「えっ!!??」


急に声を潜めて言う部長に、あたしはビクッと身を縮めた。

嫌々ながら耳を澄ませるけど…



「な…何も聞こえませんよ?」


聞こえるのは時計の針が動く音と、少し強くなってきたらしい風が窓を揺らす音だけ。


でもそれすらも不気味に思えてきて、あたしの恐怖心は強まる一方。



「よく聞いてみろよ、ほら…」


「だから…!何も聞こえないって…」


と言った瞬間。



「あ!あそこに…!」


──ガタンッ!!



「キャァァァ!!!やめて──っ!!!」



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