恋と上司の甘い相関関係
えへへっと笑って誤魔化すも、部長の頭には鬼の角がニョキッと出始めている。



「どうしたんだ?この間から…。
俺に見惚れるなら就業時間外にしてくれ」


「見惚れてませんけど!?」



真面目な顔してナニを言うか、この人は!


あっちで真剣に働いてる女神様のようなお母様とは大違いなんだから…!


あの専務の息子だなんて本当に信じられない。



とりあえず話が終わって自分のデスクに戻ろうとすると、変人部長はまた余計な一言を口にする。



「企画書に絵は絶対書くなよ」


「……。書きません!」



やっぱり“気がある”んじゃなくて“イジメ甲斐がある”の間違いじゃない?


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