恋と上司の甘い相関関係
落ち着け、あたし……


大丈夫、きっと見られてないはず!


まだドキドキと鳴っている胸に手を当てながら、何の根拠もないけれどそう自分に言い聞かす。



万が一見られてたとしても、あれはエロ部長が勝手にしてきたことだし。


…そーよ、あたしは何もしてないんだから堂々としてればいいんだよ!


それなのに、何でこんなにやましい事をしたような気持ちになってるんだろう?



「あーもう…面倒くさい……」



慣れないことに頭を使ってもう疲れちゃったよ…

うん、もう深く考えないでおこう!


あたしは無理やり気にしないことに決めて仕事に戻った。




気にしないでいられるのはここまでだということも知らずに──…






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