恋と上司の甘い相関関係
「あのサンプルを取り寄せるには、今からだと最短でも3日はかかるそうだ」


「じゃあ…明後日の打ち合わせには…」


「間に合わないな」



また一つ深いため息を吐くと顎に手を当て、サンプルのリストが書かれた用紙を眺める部長。


あたしは全身の血の気が退いたような感覚と共に、ただその場に立ち尽くしていた。



どうしよう……


でも誰かが受け取ったっていうことは、絶対にこの本社のどこかにあるはずだよね…?



「あの…っ、あたし探してみます!きっとどこかにあるはずだし…!」


「そんなことをしても無駄よ」



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