恋と上司の甘い相関関係
「部…長……?」



頬を濡らしたまま見上げると、彼は呆れたり哀れむ様子もなく、ただ静かにあたしを見下ろしていた。



「…あとどのくらいで終わるんだ?」


「えっ…?」



意外にも優しい口調に戸惑いつつも、素早く涙を拭って答える。



「えっと…、この献立表を印刷して…コピーすれば終わりです」


「そうか」



軽く頷いた部長は、何故か隣の千葉ちゃんの椅子を引っ張るとそこに座ってしまった。


え……なに!?



あたしが不思議そうにその様子を見ていると、


「早く続きやれよ」


と言って顎でパソコンを示す。


ぶっきらぼうな言い方だけど、嫌な感じはしなかった。


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