恋と上司の甘い相関関係
「へぇ〜そういうのも売ってるんだね」


手を洗いながら、千葉ちゃんは感心したように頷く。



「うん、他にも色々あるんだよ。アレルギーレスのマーガリンとか穀類のパウダーとか」


「興味があるなら見に行ってみるか?展示会」


「──え??」



急に背後から声を掛けられ二人で振り向くと、電話をし終わったらしい澤村部長が立っていた。



「あ…!展示会ってもしかして、毎年やってるアレですか?」


「“アレ”?」



すぐにピンときたらしい千葉ちゃんに反して、何のことやら分からず首をかしげるあたし。


部長はふっと薄く微笑むと、あたしにその説明を始めた。


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