恋と上司の甘い相関関係
あたしの必死の呼び止めも虚しく、パタンと閉まる調理室の扉。


あぁ〜行ってしまった…。

千葉ちゃんは絶対あたしを二人にして楽しんでる!



「いい友達を持ったな」


「う……。」



クスリと笑う部長にポンッと肩を叩かれる。


もう仕事はないよね?なのに何で…。


あんまり二人きりにはなりたくなかったけど、今逃げようとしてもどうせまた『上司命令だ』って言うんだろうし……


あたしは観念して振り向いた。



「…何か御用ですか…?」



気まずくてまっすぐ目を見れず、上目遣いでチラリと見上げる。


すると、意外にも仕事モードの真剣な表情の貴公子サマが目に映る。


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