恋と上司の甘い相関関係
「また何かあったら俺に言えよ」



穏やかに笑う拓海さんに夕日が当たって、髪の毛がキラキラとオレンジブラウンに輝く。


思わず見惚れてしまうくらいに美麗な姿──…


そしてその吸い込まれそうな綺麗な瞳を覗くと、あの時のキスを思い出してしまう。


急に恥ずかしくなって、あたしは俯いた。



──何であたしなんかにキスしたのかな…?



ずっと気になっていたこと。


このまま悶々と一人で考えてるより、今聞いてしまった方がいいかもしれない。


あたしは思い切って顔を上げた。



「あのっ……!」


「ん?」


「あの…何であの時、あたしに……キ……キスなんて、したんです、か?」


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