恋と上司の甘い相関関係
うわ〜めちゃめちゃぎこちなくなってしまった!


今になって心臓が飛び出そうなほどバクバク言ってる。


でも、とぼけられたら困るからなんとか目を逸らさないようにしなくちゃ。


キョトンとした表情の拓海さんに、“早く何か言ってよ〜!”と祈るような想いで見つめる。



「…知りたいのか?」



色気を帯びたあの流し目を向けられ、緊張しながらもこくりと頷く。


すると、少し間を置いて聞こえてきた答えは──



「…そこにキスしたい唇があったから」


「………。」



それは……

“そこに山があるから”的な?


あたしはエベレストか!!


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