恋と上司の甘い相関関係
「あの日は、結城社長と仕事の話をするために行ったら勝手にアイツまでついてきただけだ」


「そう、ですか……」



本当にそうなのかな?


何の根拠もないただの勘だけれど、何故かそう思ってしまった。


かといって嘘を言ってるようにも見えないし…



あたしが疑うような視線を向けると、拓海さんはクスッと余裕の笑みを浮かべていた。



「安心しろよ。俺達は雅が思ってるような男と女の関係じゃねーから」


「別に…!不安にもなってないし心配もしてないですけど!」



そう言ってそっぽを向いたものの……

結城さんとの関係を否定してくれたことに、少なからずホッとしてる自分がいた。


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