恋と上司の甘い相関関係
◇カワイイ顔した悪魔
────
───
──

「ごほっ、げほごほっ!!」


「大丈夫?雅ちゃん…」


「けほっ…大丈夫…。たまに咳き込むだけで…」



展覧会当日。

会場に向かうまでの車の中で、心配そうにあたしの背中を擦ってくれる千葉ちゃん。


どうやらあの日、拓海さんが言ったことは当たっていたらしく…。


美味しいフルコースをご馳走になったまではまだ良かったけれど、その後から徐々に熱が上がり始めた。


頭痛がしたのも悩み過ぎたからじゃなくて、単なる風邪のひき始めだったのね…。


数日経っても治るどころか悪化して、今ではこんな状態。


< 197 / 371 >

この作品をシェア

pagetop