恋と上司の甘い相関関係
平岡さんの気遣いに、拝みたいくらいの感動に浸っていると…


「あんまり喋って菌を飛ばすなよ」


という冷た〜い悪魔の声が響いた。



「風邪移されても困るから貰うもの貰ったらすぐ帰るぞ」


「…重々承知しておりますー!」



このイジワル部長が言うことはもっともなんだけど…

こういう時こそ貴公子として振る舞うべきでしょうよ!?


少しムッとしてマスクの下で頬を膨らませながらも、部長の後に続いてあたし達は会場に入った。



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