恋と上司の甘い相関関係
会場の中はたくさんの人で溢れていた。
長机の上には所狭しと商品が並べられていて、みんな試食をしながら営業の方々と話している。
貰えるサンプルの量は想像以上で、入り口で配られた紙袋はこれを入れるためなのか…と納得した。
「千葉ちゃん、本当にすごいね!かなり助かるよ」
「でしょ?まぁその分カタログの量も増えるんだけどね」
苦笑いする千葉ちゃんの言う通り、サンプルを貰うとそれのカタログまで付いてくるから袋は重くなる一方だ。
「あ!雅ちゃん、あそこアイス配ってるよ」
「アイス!?食べたいっ♪」
それでもスイーツを見付けると飛び付いてしまう…
なんて貪欲なあたし達。