恋と上司の甘い相関関係
すると、ふっと紙袋を持つ手が軽くなった。



「これは僕が休憩所に持ってくから、二人は食べておいで」



あたしと千葉ちゃんの紙袋を持ちながら、ニコッと爽やかな笑顔を浮かべる天使・平岡さん。


なんだか輝いて見えるのは気のせいですか?



「すみません、平岡さん…!いいんですか?」


「全然いいよ、これくらい」



平岡さんはまったく嫌な顔をせず、軽々と荷物を持って休憩所へと向かっていく。



「へぇ〜平岡さんって本当にいい人なんだね」


「そうなの!もう男の鏡だよね。誰かさんとは大違い!」



あたしは営業の人と話し込んでいる堕天使(?)をチラリと見ながらそう言った。



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