恋と上司の甘い相関関係
テーブルをバンッ!と叩いて勢い良く立ち上がった

……その瞬間。



「──…??」



目の前の視界がぐるっと回って、頭が下に引っ張られるような感覚。


そして体から力が抜けて、ぐにゃりと崩れた。



「相川っ──!?」



あたしの名前を呼ぶ声が聞こえたと思ったら、すぐにあのいい香りが漂ってきた。


誰かの腕に抱き留められて、あたしは胸に顔を埋めている。



「大丈夫か!?」


「た…くみ、さ……?」



珍しく焦ったような声が間近で聞こえる。


千葉ちゃんや平岡さんの声もするし、周りが騒ついている。



──あぁ、あたし倒れたんだ…?



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