恋と上司の甘い相関関係
あたしは拓海さんに背を向けて横たわったまま、恐る恐るTシャツの中を覗いてみる。


……ほっ、とりあえず下着は変わってない。



「そんな色気のない下着姿見ても欲情しねーから安心しろ」


「し…失礼極まりない…!」



いや、欲情されても困るんだけど…でもやっぱり女として魅力がないってのは凹むし……。


複雑な心境のあたしに、拓海さんは更に追い打ちをかける。



「とりあえずそこに脱ぎっぱなしになってたTシャツとジャージ履かせといたけど…
お前の部屋、散らかり過ぎ。完璧なオンナには程遠いな…」


「う"……」



やれやれ、と立ち上がる拓海さんにあたしは文句も言えない。


自分のだらしなさを改めて実感してため息をついた。


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