恋と上司の甘い相関関係
少し冷静になってみると、もう外はすっかり暗くなっていることに気付く。



「拓海さん、あれから仕事は…?」


「時間ももう4時過ぎてたし、俺もそのまま上がることにした。会社には連絡しといたから大丈夫だ」


「そうですか、すみません…。
でもよくあたしの家がわかりましたね」


「連絡網に住所も載ってるだろ」


「あ、そっか」



そんな話をしながら、拓海さんはキッチンに向かい手慣れた様子で何かを作っている。


いい匂いに鼻をくんくんさせていると、お椀とスプーンを手にこちらへやってきた。



「まだ食欲あるか?」


「えっ、これ…卵がゆ?」


< 228 / 371 >

この作品をシェア

pagetop