恋と上司の甘い相関関係
ふんわりと湯気が立ち上る淡い黄色のおかゆ。


すっごく美味しそう…!


体はまだ怠いけど、あたしの胃袋はすでにスペースを空け始めている。


あたしの食欲って底なし?



「食べれないか?」


「いえ!…いただきます」



なんか見られてると恥ずかしいんだけど…と思いながらも、あたしはおかゆを受け取って口に運ぶ。


一口食べて、あたしは自然と顔を綻ばせた。



「…おいしい!なんかあたしの作るお粥より全然おいしい!」


「鶏ガラのだし入れたからじゃねーかな?」


「あぁ、なるほど…。すごいですね、拓海さん!」


「ぷっ、そんなにすごくねぇだろ。ただのお粥だぞ」


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