恋と上司の甘い相関関係
ベッドに腰掛けてお粥を食べるあたしを、拓海さんは床に座って微笑ましそうに見上げている。


時々目が合うと優しく微笑むから、あたしは胸の高鳴りを隠すように黙々と食べ続けた。


食べ終わると後片付けまでしてくれようとしている。



「あたし、後でやるんで置いといてください…!」


「いいから、お前は薬飲んどけ」



そう言うと、早速ワイシャツの袖を捲って食器を洗い始める拓海さん。


……優しい。



胸がキュンとするのを感じながら言われた通り薬を飲むと、あたしは拓海さんの背中に声を掛けた。


< 230 / 371 >

この作品をシェア

pagetop