恋と上司の甘い相関関係
「──えぇ!?」



三神さんの彼女が…!?


軽く衝撃を受けたあたしは、目を丸くして拓海さんの背中を見つめる。



「そ、それで…どうなったんですか?」


「告白されたけど俺は断って、アイツらも別れてそれっきりだよ」


「うわぁ…なんか泥沼…」


「よっぽど好きだったんだろうな、その彼女のことが」



フンと鼻で笑う拓海さんに、あたしも苦笑い。


でも、それで三神さんは拓海さんに敵対心を露にしていたんだと納得した。



「会うとだいたいあぁやって俺に突っ掛かってくるんだよ。
同業者だからライバル視してるとこもあるんだろうけど」



洗い物が終わったらしい拓海さんがゆっくりやってきて、ベッドの脇に腰を下ろした。


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