恋と上司の甘い相関関係
あたしを抱きながら涙を拭ってくれる拓海さんは、


「また泣き止ませてほしいのかよ?」


と悪戯っぽくクスッと笑いながら、試すように言う。


その言葉が何を意味するのかは、十分わかっていたけれど──



「……は、い……」



素直に頷いている自分に、自分でも驚く。


それは拓海さんも同じだったようで、一瞬面食らったような顔をした。


でも、それはすぐに妖艶で色気のある微笑みに変わり…


あの時と同じ、優しいキスをくれた。



「んっ──…?」



──ううん、違う…


今日は触れるだけのキスじゃない。

ほんの少し開いた唇から舌がヌルリと入り込んでくる。


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