恋と上司の甘い相関関係
──好き…

あなたが好き。


どうしようもなく愛しい。


こんなに好きなのに、今まで抑えていられていたのが不思議でならない。


きっと、拓海さんの気持ちがわからないから、恐くて認められなかっただけなんだ。


だけどもう無理…止められないよ。



微睡(まどろ)んでしまいそうなとろんとした瞳で、あたしに覆い被さって妖艶に笑う拓海さんを見つめる。



「エロい顔……」


「…拓海さんこそ…」



いつもの香水の香りも、セクシーな表情も、深いキスも

拓海さんのすべてが、あたしを甘く痺れさせる媚薬みたいだ。


ただの上司と部下なのに、それすらどうでもよく思えてしまう。


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