恋と上司の甘い相関関係
「──謝る?」


悪びれもせずいつも俺を罵るあの遊馬が?



『そう、あの相川ってコにね。拓海サンには今更謝っても仕方ないっすもんねぇ』



いや、まず俺に謝れよ。

…とツッコミたかったが、面倒臭いのでここはさらっと水に流そう。



「お前、相川に何かしたのか?」


『いやぁ、あのコがあまりにも拓海サンのことを信頼してるもんだから、ちょっと意地悪しちゃったんすよ。

まさかあんなに怒って倒れるとは思わなかったから、からかい過ぎて悪かったなと思って』



…そういうことか。


遊馬は俺の周りにいる女にも、俺と同じように悪さをしたくなるらしい。


本当にタチが悪い奴だ。


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