恋と上司の甘い相関関係
俺は再びあからさまにため息を吐くと、シートに深くもたれる。



「お前な…俺はいいけど関係ない人間まで巻き込むなよ」


『…本当に関係ないんすかねぇ?』



わざとらしく疑うような口調で言い、クスッと笑う遊馬。


何を言いたいのかはなんとなく分かるが…。



『あのコ、あれから大丈夫でした?まさか勢いでヤッちゃったりしてないっすよね?』


「アホか。遊びまくってる種馬と一緒にすんな」


『うわーひでぇ〜!オレそんなに遊んでないし、病人を襲うほど鬼畜じゃないって!』



はぁ……。

ったく、何でこんなバカ話に付き合わなきゃいけねーんだ。


俺は脱力しながら車のエンジンを掛ける。


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