恋と上司の甘い相関関係

翌日からは土日連休だった。

二日間ゆっくり休めば雅の具合もだいぶ良くなっただろう。


そう思いながら、金曜にやり残した仕事を片付けるため、月曜日は少し早めに出勤した。



「あら…おはようございます」



事務所に入ると先客が一人……
結城がいた。


彼女も来たばかりらしく、バッグから書類やら何やらを取り出しているところだった。



「…おはよう。随分早いんだな」


「あなたこそ。金曜の仕事でも残ってるのかしら?」


「…まぁな」



“わかってるのよ”とでも言うように、結城は妖しげな笑みを浮かべるが…

俺は気にせず自分のデスクに向かった。


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