恋と上司の甘い相関関係

「よくこんな真夏の太陽の下でサボれますね」



いくら日陰とはいえ、少し外に出ただけで汗が吹き出してくる。


あたしは意味のないうちわ代わりにした手で顔を扇ぎながらハッキリ言った。



「人聞きの悪い…。俺は篠原と男同士の語り合いをしてただけだ」


「そっ。オレも気分転換でニコチン注入してただけ〜♪」


「それをサボりって言うんですっ！」



相変わらずけだるそうな拓海さんと、ヘラヘラと笑う営業部長…もとい篠原(ｼﾉﾊﾗ)部長。


あたしは呆れながらため息混じりに口を開く。



「もう…二人して煙草休憩って…」


「篠原部長はともかく、澤村部長はサボりなんかじゃないですよね？」