恋と上司の甘い相関関係
──へっ?


突然、あたしの後ろから女性の高い声が響いた。


こ、この声は……



「あ、結城ちゃんにまでバレちゃったか」



あたしが振り向くより先に、篠原部長がバツの悪そうな顔をして言った。


にっこり笑う結城さんの登場に、あたしは一瞬ギクリとする。



「ゆ、結城さん…お疲れさまです…!」



こうやって会話するのはあの日以来で…
普通にしたいけれど明らかに警戒心剥き出しのあたし。


一方、結城さんはあたしに向かってにっこりと微笑む。

それはもう気味が悪いくらいに。


< 272 / 371 >

この作品をシェア

pagetop