恋と上司の甘い相関関係
そうか──

だからわざわざ営業担当者が来るなんて言って、俺を足止めしたんだな?


平岡さんと雅を二人きりで会わせるために──…



「今日あの二人が会うことは、すべて結城が仕組んだことだったってわけか…

お前にしたら相川と平岡さんがうまくいけば好都合だもんな」


「仕組んだだなんて…そんなの心外だわ。
私は大事な幼なじみの恋を応援してあげただけよ」



いたずらっ子のようにクスクス笑う結城に、徐々に苛々が募ってくる。



「今頃どうなってるかしら、あの二人…。
啓ちゃんだって、優しくても一人の男だもの。好きな子と二人になったら何するか──」


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